冷房 苦手 頭痛 吐き気の漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
日頃はあまり体調に問題ないのですが、夏の冷房が苦手で苦痛でした。当然職場は冷房が効いて、足や背中などがゾクゾクと冷え、酷いと頭痛や吐き気にもつながっていました。
検診や血液検査に異常が無く職場のドクターに相談してもビタミン剤を処方されるくらいで何の改善にもならず、とにかく夏はかえって厚着をして乗り切っていました。冬も冷えますが、暖房や厚着であまり苦もなく過ごせます。人工的な冷房がダメなのです(スーパーの生鮮食品コーナーもきつい)。
この夏、うちの病院に通院している患者さんから紹介され、明正薬局さんで漢方薬をいただくことにしました(本来、立場が逆なのですが)。
44歳 看護師(女)
明正薬局さんでは相談に加えて血流計や顔色の状況、そして、気功によって体をチェックしてくださり、私に合った漢方を出して下さいました。どうやら下半身の血流が良くないとのことで漢方をいただきました。
最初の14日間はほとんど変化がありませんでしたが、再度チェックして下さり、自覚症状はまだ変わっていなくても、体の状態は良くなってきているとアドバイスしてくださり、引き続き漢方を服用しました。
その後10日くらいたった頃から少しずつ冷房が気にならなくなってきました。さらに14日したら、全く冷房に抵抗がなくなりました。冷房の弱さは体質でどうしようもないと思っていたのに、ひと夏が終わる前に改善してしまい、驚きました。漢方薬がこんなに効くものだとは知りませんでした。
日頃、仕事も家事もしっかりこなしていて周りからは元気に見られていますが、体の状態をチェックすると血行不良(『血』の滞り)が見られました(特に下半身と婦人科系)。ご本人は元気だとおっしゃっていますが、よく話しを聞くと月経不順があり、本来月経痛が強いようです。ひどくなる前に鎮痛剤を服用しているのであまり気にしていないようです。
また、経血にレバー状の塊が混じったり、経血の色が茶色っぽかったりと漢方医学でいう血行不良の症状がはっきりでていました。女性の場合、月経の状態は体調の善し悪しを判断する重要なバロメーターになります。そこで、ご本人に一番適した血流改善の漢方薬をご服用いただくことにして、ひと月近くで少しずつ症状の改善がみられ、2ヶ月後にはまったく冷房が気にならなくなりました。
この方はもともと体力があり『血』の量もしっかりあるタイプなので、血行改善の処方だけで、早く改善しました。女性で冷房が弱い方の多くが体が疲れやすく『血』が足りない、胃腸が弱いという虚証のタイプなので、そのような場合は『気血』を補いながら体の土台作りをしてから血行改善をしていく必要があるのでどうしても時間がかかってしまいます。ひどい病気でなくても体調を整えて元気に毎日を過ごしていただくためにも、漢方薬はお役に立てるようです。
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